衣装に秘められた想い

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    こんにちは、The Brioso Brass 前代表の大熊です。先日、13年間務めさせていただいた代表職を辞し新代表へと引き継ぎました。長年の間ご支援・ご協力いただいた皆様にこの場をお借りして深く御礼申し上げます。大変ありがとうございました。

     

    さて、私たちの衣装を間近でご覧になった方はいらっしゃいますでしょうか?胸にこのようなハットピンと呼ばれるものを付けていることはお気づきでしたか?

    黄金に輝くハットピン、バンドのロゴが彫られていてめっちゃカッコイイですよね!!じつは、このハットピンにはメンバーの想いが秘められているんです。

     

    今からさかのぼること9年前の4月27日、温かい春の日差しがふりそそぐなか桜が綺麗な花をさかせていたその日、一人のメンバーがこの世を去りました。

    ユーフォニアム奏者であった彼女は練習の時も本番の時もいつもとっても楽しそうに音楽を楽しんでいました。そんな彼女は誰からも愛される存在でした。その彼女の死は私にとって「音楽は聞いている者も奏でている者もすべての人をハッピーにするものでなければならない」と痛烈に感じさせられたできごとでした。

    彼女のお葬式の時、メンバーで『ダニー・ボーイ』を演奏させてもらいましたが、今までで一番辛い演奏だったことを昨日のことのように覚えています。

     

    それからバンドは大転換をはかります。コンサートなどではお客さんに笑ってもらえるような楽しいコントを必ず取り入れ、『これがうちのバンドの生命線だから』と面白いコントを作り上げるために「ぜんぜんダメ!面白くない!」などとこだわって練習しました。今では演者たちが何も言われなくても面白いコントを練り上げててくるようになっています。毎回、このコントを楽しみにして来てくださるお客さんがいらっしゃるようです。そして、『今日もBRIOSO全開で!』を合言葉にステージ上ではいつも楽しく笑顔のたえないコンサートを心がけています。

    やがて、『世の中をHappyに!』というバンド理念をかかげ、ゴミ拾いのボランティアに参加するなど音楽以外にも活動の場を広げてきました。

     

    彼女のお葬式の数日後、彼女のお母さんから「バンドの活動のために使ってください。」とお心遣いをいただき、私たちは「いつも彼女と一緒にステージに上がろう」とこのピンを作らせていただくことにしました。

     

    彼女は最後、棺の中で今回のメインプログラムであるP.スパーク作曲『宇宙の音楽』の楽譜を抱いていました。それを目の当たりにした私たちはその後のコンサートで取り組みましたが、当時はまだまだ力不足で満足のいかない悔いの残る演奏になってしまい、いつかまた演奏したいと思い続けてきました。

    9年の歳月がながれ彼女のこともこの話も知らないメンバーもたくさん増えましたが、その想いは根底に流れ続けています。バンドが熟成してきた今、当時以上の良い演奏ができるものと確信しています。今回の『宇宙』はご来場のお客様へはもちろん、季節的にも再び彼女へ捧げるものでもあります。そして、ネタバレですがアンコールには『ダニー・ボーイ』を。

     

    裏には彼女の名前が刻まれています。今回のコンサートも素敵な時間を彼女とともに。

    みなさま、ぜひご来場ください。お待ちしています。

     


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